(成年)コミックのレビューか自分のことに関する記事を書き、日本語力を高めるとともに、         未熟な知識を少しでもマシなものにしていきます

『変身』 著:新堂エル レビュー、感想

 

COMIC X-EROSで約3年間に渡って掲載された新堂エル先生による長編作品『変身』、COMIC X-EROSで最終話だけ読んだのですが、最終話に至るまでの経緯が気になったので単行本も購入しました。

 

最終話の雰囲気からして同人誌でよくお見掛けする朝凪先生と同じ系統の先生かなと思いつつ読んでみたら案の定同じ系統でした。

 

ネタバレを含むレビューですのでご注意ください。

表紙、裏表紙

 

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表紙の帯に書いてある通り全240ページの作品のみで単行本が構成されています。

まさか単行本丸々1冊が1つの物語となっているとは思わなかったので、少々驚きました。裏表紙側の帯にある「雑誌掲載時に公開不可だった過激箇所も解禁した、2016年最大のインモラル問題作!!」が何とも言えないオーラを放っています。誌面で掲載不可だった箇所は恐らくクスリが関わる部分なのではないでしょうか。

 

 

概要

中学卒業まで友達1人として作らず、学生生活を送ってきた主人公「吉田咲」が、高校入学に合わせてイメージチェンジし、一般女性以上の見た目を手に入れる。そんな咲は謎の男ハヤトに本屋でナンパされてしまい、その後の人生に大きな影響を与えるような関係を持ってしまうのであった。

 

 

題名の『変身』から分かる通り、ヒロインの外見が純粋無垢少女から次第に体を売ることで金銭を稼ぐ売女へと変化する様子を描いているため、同じ作品上の同じキャラでも多数のシチュエーション、組み合わせを楽しむことができます。

 

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 大人しい少女から可愛らしい女子高生、最終的にはギャルへと「変身」していく主人公咲

 

 

感想、レビュー

単行本丸々1冊が1つの物語となっており1話あたりも30~40ページで構成されているため、1つ1つの シーンがしっかりと描写されており、内容的にも濃い作品でした。最終話内の雰囲気からして、「始めは純粋な女子高生であった咲が悪い男に捕まって堕ちるところまで堕ちるんだろうなあ」とは想像していたのですが、まさか近親相姦要素まで盛り込まれているとは思いませんでした。

 

COMIC X-EROSは他のワニマガジン社が出版している雑誌とは違い、ページ数を通常よりも多く割いている作品が多数見受けられます。ページ数が多いとその分行為に至るまでの過程やその最中の描写がしっかりと描かれているので、読者側としては物足りなさを感じることなく読むことができるのでとても有難いですね。ましてや今回の作品は30-40ページの作品7話で1つの物語という構成となっているので、読み応えがないはずがありません。

 

読み応えに関しては申し分ないのですが、先程少し触れたようにこの作品には

①クスリによる快楽堕ち

②近親相姦

③ボテ腹

などの人を選ぶ 要素が散在しています。どうやら新堂エル先生自体がこのような人を選ぶような作品をお作りになるそうですね。

adultcomic.dbsearch.net

 

私自身「快楽堕ち」というシチュエーションはどちらかと言うと好むタイプなのですが、この作品ではその快楽堕ちの手段として「クスリ」が非常に大きなファクターとなっているので、読んだ後の背徳感が非常に激しかったです。

個人的には純粋な女性は純粋に青春を謳歌してほしい...。

純粋に恋愛した後の「(幸福感による)快楽堕ち」でしたら文句なしに好きです。

 

またこの物語は純粋であった女子高生がどんどん人生のどん底に突き落とされ、最終的には「誰にも見届けられないままその命をも落とす」と言う何も報われないで終わりを迎える悲しい結果の作品となっておりますので、ハッピーエンドが好きな方は購入を一旦検討することをおすすめします。

私自身も恋愛が成就するような作品を好む傾向にあるのでこの結末を受け入れるのには少し時間がかかりました。

一応カバーを外したところに この作品はあくまで創作上の物である ということを強調しているかのように思える部分があるのが救いでしょうか。 

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あくまで創作物であることを強調しているような部分

 

クスリ要素を抜けばそれぞれの行為のシーンは非常に性的に描かれており、1作品当たりのページ数が十分に確保されているため、駆け足感がなく大胆な構図で描かれていたシーンも多数見受けられました。

 

まとめ、予告

「人を選ぶ要素が多く盛り込まれているが、その要素に耐性があれば非常に充実した斬新な作品」です。

 

次回は「武田弘光」先生の『いまりあ』もしくは『COMIC X-EROS #43』の予定です。

 

www.dmm.co.jp